2011年10月12日

お月見のゆうげ(その2)

「お月見のゆうげ」で干し柿の大福を載せた大皿

DSCF8779-m.JPG

この大皿をつくったのが三条・燕・西蒲仏壇組合の方。
実はこの皿には仏壇づくりのものすごい技が詰まっていたのです。


どこにでもあるうちの仏壇の引き出し。

DSCF8802-m.JPG

よくみると、引っ込んだ部分縁が細く飛び出ています。
引き出しの材料は木。木でこの飛び出た部分はどうやってつくるのかというと、糸鋸で斜めに切り抜いて、それを手前にスライドさせて飛び出させているんだそうです。

長岡造形大学の金澤先生が図で描いてくれました。
ちょっとわかりにくいですが、断面を斜めに切り取ってスライドさせて飛び出した部分をつくるというとても手の込んだことをしています。

DSCF8737-m.JPG  DSCF8742-m.JPG


それを応用すると、一枚の平らな板を同心円状に切っていって少しずつスライドさせると器ができるというわけです。

DSCF8750-m.JPG  DSCF8752-m.JPG

なんという手仕事。
さすが国の伝統的工芸品に指定された技です。
仏壇は、木工、漆、金具、金箔など技のデパート。見どころは随所にあります。


話は戻って、器をつくる技ですが、それを応用すると、写真の手前のもののように半分へこんで半分飛び出すという複雑な形にもなります。

DSCF8743-m.JPG

そういう形にすると、液体を徐々に注いだ時に、月が満ちてゆくようになるいう、お月見にふさわしい器もできるのです。

DSCF8754-m.JPG

DSCF8755-m.JPG

DSCF8756-m.JPG


そして、もうひとつ、漆塗り。
これもかなり苦労したそうです。
流れたり、乾燥したりする漆をコントロールして、美しく仕上げる、かなりの職人技が必要のようです。

DSCF8746-m.JPG  DSCF8748-m.JPG


おまけ、漆についての豆知識。
漆は、乾燥したところだとなかなか乾かず、湿気の多いところだと乾燥するという、あまのじゃくな性格の持ち主なんだそうです。


あー、新潟のものづくりは奥が深い
あー、自然も意外なことばかり



(辛子明太子)
posted by おむすび at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント・祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。